パフォーマンス評価のストレスで体調を崩したら── 体調を整えるステップを産業医が解説します
- stayfitclinic
- 7月2日
- 読了時間: 4分
更新日:4 日前
こんにちは。Stay Fit Clinic院長の薮野淳也です。
当院は、心療内科・内科としての診療に加え、働く人の「体調と仕事の両立」をサポートする医療機関です。
日々の外来や産業医面談で、こんな声を多く聞きます。
「会社から評価が厳しくて…」
「頑張らないといけないのに、体調がついていかない…」
評価のプレッシャーが続く中で、心身の不調を訴える方は年々増えています。
特にパフォーマンス不足に対する厳しい評価プロセスが始まった時、それが引き金となって体調を崩すケースも珍しくありません。

「体調が悪いからパフォーマンス評価は止めてほしい」は難しい
職場でのパフォーマンス評価は、本来業務パフォーマンスを適切に評価する制度です。
たとえ体調を崩してしまったとしても、評価プロセス自体はすぐに止まるとは限りません。
もちろん、産業医面談や主治医の診断によって配慮が入る場合もあります。
ですが、「働ける状態である限り、評価は続く」というのが多くの企業の現実です。
無理を続けると、体調はさらに悪化する
頑張って働き続けるうちに、
朝起きられない
集中力が落ちる
涙が止まらないなど、メンタル面や身体面の異変が表れることがあります。
この状態で無理を重ねると、うつ病や適応障害などの診断に至ることも。
本来のパフォーマンスを発揮できなくなるばかりか、回復にも時間がかかってしまいます。
「体調を整える → 評価に向き合う」の順序を守る
評価に応えたい。期待に応えたい。その気持ちはとてもよくわかります。
でも、無理をした先にあるのは「さらなる体調悪化」かもしれません。
だからこそ、順序があります。
体調を整える(必要なら休職も含めて)
本来の自分を取り戻したうえで、評価に向き合う
この順番を守ることが、結果的にいちばん良いパフォーマンスを発揮する近道です。
自分と環境、それぞれの整え方
自分を整える → 医療機関(クリニック)
職場環境を整える → 上司・人事・産業医
この役割分担を理解することで、「もうダメだ」となる前に打てる手は増えます。
それでもだめなら休職は「逃げ」ではなく、「整える」ためのステップ
それでも体調が悪くてそもそも働けなくなるのであれば、「一時的に休んで、体調を整える」ことは、戦略的な判断です。
まずはクリニックでの診察や産業医面談を通じて、現在の体調と仕事への影響を客観的に確認します。
必要であれば、医師からの診断書をもとに休職をスタートすることになります。
ここで大切なのは、
今は体調を整えることに集中する
回復後に再び評価に応えられる状態を作るというステップの順番です。
職場は「仕事をする場所」──配慮は一時的なもの
忘れてはならないのは、職場は「仕事をする場所」であるという前提です。
体調を理由に職場内で特別な配慮を受ける場合も、それはあくまでも一時的な措置です。
だからこそ、「まずは体調を整える」ことが最優先。元気な状態に戻ることが、再評価への第一歩になるのです。
Stay Fit Clinicができること
当院では、
診断書の作成(休職・復職)
休職期間中の経過フォロー
復職前のメンタル・身体面の最終チェックなどを通じて、働く人の「一連のステップ」に寄り添ったサポートを行っています。
また、必要に応じて企業側の産業医との連携や、指定運動療法施設との協働によるリカバリー支援も可能です。
まとめ:体調と評価、どちらも大切にするために
「評価されるのが怖い」「頑張りたいのに、体調がついていかない」
そんな時こそ、一度立ち止まって、体調と向き合う時間を持つことが、長いキャリアを守る一歩になるはずです。
診断書のご相談や、休職・復職のサポートをご希望の方は、まずはご予約の上、当院へご相談ください。
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Stay Fit Clinic 院長 薮野淳也
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