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「ワークライフバランスを捨てて働く」は本当に悪なのか?産業医が考える“健康的にハードワークする”という選択肢

  • 執筆者の写真: stayfitclinic
    stayfitclinic
  • 10月5日
  • 読了時間: 3分

「ワークライフバランスを捨てて働く」発言が波紋を呼んでいる


先日の自由民主党高市早苗新総裁の「ワークライフバランスを捨てて働く」という発言が話題になっています。


SNSでは「政治家なら当然」「それを国民に強いるのか」と賛否両論。


確かに、国会議員や経営者のように責任の重い立場では、一般的な「定時で帰るバランス」は現実的ではありません。


ただし、“バランスを捨てる”ことと“健康を捨てる”ことは違うと私は考えます。


「ワークライフバランスを捨てて働く」という発言が話題になっています。
「ワークライフバランスを捨てて働く」という発言が話題になっています。

産業医として思う「本当の問題」


これまで多くの企業の現場で働く人を見てきましたが、


共通しているのは「責任感が強い人ほど、体調のサインを無視してしまう」ことです。


「働き方改革」や「ワークライフバランス」は、働く時間を減らすことが目的ではありません。


体調を崩す前に手を打ち、回復できる仕組みを整えることが目的です。


体調が悪くなったら体調を整える。


体調を整えられる環境をつくる。


そして、体調が悪くなる前に手を打つ。


この3つの流れこそ、健康的にハードワークするために最も重要な考え方だと感じています。



働き方改革を否定するのではなく、現実的に進化させる


私は「ワークライフバランス」や「働き方改革」を否定しているわけではありません。


むしろ、現実的に“働き続けられる仕組み”として進化させる必要があると考えています。


そのために必要なのは、


  • 不調を放置しない「相談できる体制」

  • 回復を支援する「専門家の連携」

  • 心身をリセットできる「安全な休み方」


これらを整備することだと考えています。



健康的にハードワークするための3つのポイント



① コンディションを「管理できる」体をつくる


食事・睡眠・運動の3つを習慣化できている人は、仕事量の波にも対応できます。


「疲れたら休む」ではなく、日々のセルフケアでパフォーマンスを維持できる体を目指しましょう。




② ストレスを「ゼロにする」のではなく「循環させる」


プレッシャーのない仕事はありません。


しかし、運動や睡眠でストレスを流せる人は、燃え尽きない。


これが“健康的にハードワークできる人”の共通点です。


③ 専門家とともに「健康の仕組み」を持つ


定期的に医師やトレーナーに相談し、早めにリカバリーできる環境を作る。


医療とフィットネスが融合した仕組みが、現代のハードワーカーには必要だと信じています。


そもそも働ける心身の体調を日頃から整えることが必要だと考えます。



まとめ|「バランスを捨てる」前に、健康を守る仕組みを


「ワークライフバランスを捨てて働く」という言葉が注目されていますが、


本当に大切なのは “自分の健康を守りながら働く仕組みを持つこと” です。


仕事に全力で打ち込むためにも、まず心身の症状を整える。


それが、長くキャリアを続けるための一番の近道です。 Stay Fit Clinicはハードワークしたいけど体調が悪くてハードワークできない人、引き続き体調を整えながらハードワークしたい人を応援します。




Stay Fit Clinic 院長 薮野淳也


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