【5月病に要注意】「なんとなくつらい」が続くあなたへ|産業医が教える心と体の守り方
- stayfitclinic
- 2024年4月9日
- 読了時間: 4分
更新日:4月9日
新年度の慌ただしさもひと段落し、「なんとなく調子が出ない」「会社に行くのがつらい」と感じる方が増える5月。
この時期に増える心の不調、いわゆる「5月病」は、軽いうちに適切な対応をすることがとても大切です。
今回は、産業医として多くの働く人を支えてきた視点から、「5月病かも?」と思ったときの対処法や、休職という選択肢を考えるタイミングについてお伝えします。

5月病とは?放置すると適応障害になることも
「5月病」は正式な病名ではなく、新生活のストレスによる一時的な心身の不調を指す通称です。
主な症状は…
朝起きられない
出社すると動悸がする
何をしても楽しく感じない
常に疲れている
…など。これらが続く場合、適応障害やうつ病の初期サインである可能性も否定できません。
我慢せず、まずは誰かに相談を
「これくらいで休んでいいのかな?」
「会社に迷惑がかかるかも…」
そんな風に自分の不調を軽視して我慢してしまう方が本当に多くいらっしゃいます。
でも、実際にお話を伺うと「もっと早く相談しておけばよかった」とおっしゃる方がほとんど。
心や体の不調に気づいた時点で、専門機関に相談することが最も早く回復する近道です。
5月病にならないためには?
医師・産業医の立場から職場における体調不良がある方を診ていると、共通の背景があるように感じます。
皆さんに共通するのは、「自分一人でため込んでしまい、周りに相談できていない」ことです。
職場の健康の原則は、自分自身を整えるかつ環境を整えるが重要で、いかに早い段階で周りの人を巻き込めるかです。
産業医面談を活用しよう
「休む」という選択がしやすくなるのが、産業医との面談です。
産業医は会社側でもなく、従業員側でもない中立の立場。
さらに守秘義務があるため、本人の同意なく詳細な内容が会社に伝わることはありません。
産業医面談を通じて、
今の状態が仕事にどのような影響を与えているか
一時的に環境を変える必要があるか
休職に向けた医師の診断書は必要か
などを一緒に整理しながら、心と体を守るための選択をサポートします。
必要なのは「気合い」よりも「環境調整」
産業医としての経験から強く感じているのは、不調の背景には“環境要因”があることが非常に多いということです。
上司との関係性や仕事内容、職場の人間関係など、本人の努力ではどうにもならない問題に直面しているケースも少なくありません。
そんな時は「我慢」や「頑張り」で乗り越えようとするのではなく、一時的に環境を変える(=休職)という選択肢を取ることも必要です。
書籍「産業医が教える会社の休み方」でも紹介しています
Stay Fit Clinicの代表であり、産業医でもある薮野淳也が執筆した書籍『産業医が教える会社の休み方』でも、「頑張りすぎる人が心を守るために知っておきたいこと」を詳しく解説しています。
当院では体調不良の方が気軽に来れるようハードルをなるべく低くして、ビジネスパーソンの体調不良を改善していきます。
まとめ:5月病かな?と思ったら、心と体のSOSかもしれません
心の不調は、「まだ大丈夫」が一番危険です。
早めの対応で、回復の道のりもぐっと短くなります。
「少しでもおかしいな」と思ったら、お一人で抱えず、ぜひ私たちにご相談ください。
必要があれば、診断書の発行や産業医面談の調整もサポートいたします。
産業医として多数の企業で働く人々の健康を管理してきたからこそできる、、ご自身の体調を整えることアプローチと、職場の環境を整えるアプローチで、また元気に仕事ができる状態を目指していきます。
Stay Fit Clinicは銀座線外苑前駅徒歩3分に位置する東京都港区青山・表参道・外苑前エリアの内科心療内科です。
当日予約可能で、診断書の当日発行もご相談可能です。
心療内科の初診枠は常に開放していますので、ご希望の場合は下記フォームよりお申し込みください。
内科心療内科 メンタルクリニック
Stay Fit Clinic 院長 薮野淳也
Comments