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「10日間の0.1より、1日の1.0」― 休む判断軸に“パフォーマンス”という視点を ―

  • 執筆者の写真: stayfitclinic
    stayfitclinic
  • 7月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:4 日前

こんにちは、院長の薮野です。


「体調が悪いけど、休むのは気が引ける」


「とりあえず出社すれば、なんとかなるかもしれない」


そんな声を、毎日のように耳にします。


でも私は、こう考えます。


パフォーマンスのために休めていますか?
パフォーマンスのために休めていますか?

パフォーマンスが「0.1」の状態で10日働いても、成果はたったの「1」


たとえば、ある人が体調不良のまま10日間、がんばって働き続けたとします。


しかしそのパフォーマンスが1割程度(=0.1)だったら、


10日間かけてようやく「1」の成果しか生まれません。


一方で、9日間しっかり休んで体調を整え、


10日目にパフォーマンス「1.0」の状態で働いたら、


同じ「1」の成果になります。


極論ですが、これが「休むことの意味」です。


「体調の回復」は、最も生産性の高い仕事かもしれない


産業医として伝えたいのは、「仕事」と「体調管理」を切り離して考えようということ。


目の前の業務をこなすことが、必ずしも最適解ではありません。


体調が整っていない状態で無理を重ねれば、ミスや遅延が起き、


結果的に職場全体のパフォーマンスも落ちます。


誰かの「休む決断」を支えるのが産業医の役目


体調が悪いときに「休むべきかどうか」を自分で判断するのは、案外むずかしいものです。


不安、焦り、プレッシャー――冷静な判断ができなくなっているからこそ、


医療職のサポートが必要になります。


会社の中には、そんなときに相談できる産業医がいます。


産業医は、あなたのパフォーマンスを守る「休む判断の専門家」です。


「誰かに相談すること」も立派な仕事です。


誰かに評価されることを恐れず


業務のことと切り離して


自分の体と心に向き合う


そういった環境づくりこそ、企業の責任でもあります。


最後に:成果を出すために「休む勇気」を


「ちゃんと休むこと」は、


「ちゃんと働くために必要なこと」です。


疲れて成果が出ないとき、


それでも無理をしているとき、


一度立ち止まって、こう考えてみてください。


「今の自分のパフォーマンスは、何割くらいだろう?」


そして0.1なら、休んで戻しましょう。


▼書籍でより詳しく学びたい方へ

この考え方は、私の著書『産業医が教える会社の休み方』(中公新書ラクレ)で、


より具体的なケースとともに紹介しています。


「休職は悪いことじゃない」


「体調とキャリアは切り離して考えよう」


そんな新しい“働き方の知恵”を、ぜひ一度読んでみてください。

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Stay Fit Clinic 院長 薮野淳也


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