リワークとは?休職から復職への「リハビリ」として産業医が勧める理由|メリット・デメリットを解説
- stayfitclinic

- 8月7日
- 読了時間: 3分
更新日:8月7日
こんにちは。Stay Fit Clinic院長の薮野淳也です。
当院では、うつ病や適応障害などで休職中の方から、復職に向けたご相談を多くいただきます。
そのなかでよく話題になるのが、「リワーク(復職支援プログラム)」です。
今回は、産業医・心療内科医の立場から、リワークの役割やメリット・デメリットについてお伝えします。

リワークとは?
リワークとは、うつ病や適応障害などで休職している方が、職場復帰に向けて心身のリハビリを行うプログラムです。
多くは精神科や心療内科、または専門機関が運営しており、以下のような内容が行われます。
グループワーク
認知行動療法(CBT)
ストレスマネジメント
簡単な作業訓練や模擬職場体験 など
目的は「病気を治すこと」ではなく、「職場に戻って仕事を続けられる状態をつくること」。
つまり、再発予防と職場適応のための訓練です。
なぜ産業医としてリワークを勧めるのか?
リワークは復職にあたって非常に有効な手段であり、次の2つの点で大きな意味があります。
① 再発リスクの低下
リワーク参加者は復職後の再発率が低いというデータもあります。
生活リズムや集中力を整えた上で復職できることで、再休職のリスクを下げることができます。
② 自分の特性や働き方を再確認できる
グループワークや振り返りを通じて、自分の思考パターン・ストレスの傾向に気づき、職場でのコミュニケーションや働き方に活かすことができます。
リワークのデメリットはある?
もちろん、リワークにはいくつか注意点もあります。
・時間がかかる
一般的に2〜3ヶ月以上の通所が必要となることが多く、焦る気持ちがある方にとっては長く感じるかもしれません。
・自己負担がかかる場合がある
医療機関で実施されているものは保険適用になりますが、一部のリワークは自費で、月数万円以上の費用がかかる場合もあります。
どんなリワークに行くべきか?
多くの選択肢があるなかで、特に以下のようなリワークを推奨しています。
✔ ビジネスパーソン向けの専門的なプログラム
仕事への復帰がゴールである以上、実際の職場環境に近い負荷設定がされているかが非常に重要です。
一部の全国展開しているリワークでは負荷が軽すぎて、かえって職場に戻ったあとギャップで苦しむ方もいます。
✔ 企業と連携しているリワーク
一部の企業では、「このリワークを修了することが復職条件」とされていることもあります。
産業医が連携している施設に紹介状を書いてもらえるケースもあるので、主治医や産業医に相談してみてください。
Stay Fit Clinicでもご相談可能です
当院では、休職・復職に関するご相談を受ける中で、必要に応じてリワーク機関をご紹介しています。
「復職が不安」「どんなリワークに行けばいいかわからない」といったお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
【まとめ】
リワークは、復職に向けた心と体のリハビリ
再発予防や働き方の見直しに効果あり
ビジネスパーソンに合った専門的なリワークを選ぶのが重要
あなたの職場復帰を、私たちは全力でサポートします。
Stay Fit Clinic 院長
薮野淳也




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