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休職前の不安を解消|生活・仕事・診断書と傷病手当金を産業医が解説

  • 執筆者の写真: stayfitclinic
    stayfitclinic
  • 9月22日
  • 読了時間: 4分

休職前の不安・休みたいのに踏み出せない理由


「体調は限界に近いのに、休むのが怖い」


外来や産業医の現場で、こうした声を本当に多く聞きます。


  • 収入が止まるのではないか

  • 職場に迷惑をかけるのではないか

  • 診断書を出してまで休むのは大げさではないか


こうした不安が重なり、休職に踏み切れない方は少なくありません。


今回のブログ記事では、休職前の不安で良くある質問に対して答えていきたいと思います。


休職前の不安
休職前の不安

不安①:収入がなくなるのでは?傷病手当がもらえないのでは?



最も多いのが経済的に「生活できなくなるのでは」という不安です。


しかし、会社員など健康保険に加入している方は 傷病手当金 という制度で収入の一部を補償できます。


  • 給与の約3分の2が支給

  • 最長1年半まで受給可能


「休む=収入ゼロ」ではありません。


また仮に退職となっても失業保険があります。


制度を知ることで、休む勇気が持てる方も多いのです。


体調が悪いまま働き続けるのはリスクであるため、このような制度を使うことで安心して体調を整えることが出来ます。



不安②:職場にどう伝えればいい?休職できないのでは?



「上司にどう切り出すか」「同僚にどう思われるか」も大きな不安です。


ただし休職は、社員を守るだけでなく、会社を守るための仕組みでもあります。


実際の提出窓口は、直属の上司よりも 人事や産業保健スタッフ が一般的です。


診断書という「第三者の証明」があることで、職場との調整もスムーズに進みます。


信頼できる上司であれば直接伝えていただいても大丈夫です。



不安③:休職の診断書は本当に出してもらえるの?



「お願いすればすぐ出してもらえるのか?」という質問もよくあります。


診断書は、医師が 「労務不能」と判断したとき に発行されます。


特にメンタル不調の場合、1週間だけでは十分でないことが多く、1か月単位で出すのが一般的です。


「出してくれるかどうか」ではなく、体調と治療経過に基づいて医師が決めることが大切です。


また休職についても診断書を手に入れたから終わりではなく、会社とのやり取りがあり、会社のルールの中でお休みすることが重要です。


就業規則で有給消化や無給の休職の期間は必ず確認しておきましょう。



不安④:休むことはキャリアの後退では?



「休んだらキャリアに傷がつくのでは」と心配する方も少なくありません。


しかし産業医として多くの現場を見てきた経験から言えるのは、


無理に働き続けて体調を崩す方が、むしろキャリアのダメージは大きいということです。


休職はキャリアのマイナスではなく、長期的に働き続けるための リセットの機会 です。


会社には「安全配慮義務」という従業員の健康を守らなくてはならないという義務があります。


健康問題の話になったら、仕事やキャリアの話とは切り離して物事が進むため、ビジネス上の不当な扱いはされることはありません。


ビジネスのことは体調が整ってからまた頑張りましょう。


安心して休むために、まずは受診を


不安を抱えたまま一人で判断するのは危険です。


  • 制度を知る

  • 医師の診断で診断書を得る

  • 職場と正しく調整する


この流れを作ることで、初めて「安心して休む」ことができます。


Stay Fit Clinicでは、港区・外苑前・表参道エリアで働くビジネスパーソンの休職・復職相談に対応しています。


必要に応じて 当日診断書の発行 も可能です。


まとめ|不安を解消するのは「情報+専門家の相談」


  • 休む前には「収入・職場・診断書」への不安が大きい

  • 制度や流れを知るだけで安心感は増す

  • 休職はキャリアを守るための大切なステップ


「休むかどうか迷っている」今が、相談のタイミングです。



Stay Fit Clinic 院長 薮野淳也


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