休職中にしてはいけないこと7選|産業医が解説
- stayfitclinic

- 9月16日
- 読了時間: 4分
更新日:11月18日
間違った過ごし方で回復が遅れることも
診断書をもらって休職に入ったあと、「何をしてはいけないのか?」と不安に感じる方は少なくありません。
休職は回復のための大切な時間ですが、過ごし方を誤ると回復が遅れたり、復職が難しくなることもあります。
ここでは、休職中に避けるべき行動と、代わりにどう過ごせばよいかを産業医経験豊富な心療内科医が具体的に解説します。

休職中にしてはいけないこと
1. 昼夜逆転の生活
なぜダメ?
体内時計が乱れると不眠や気分の落ち込みが悪化しやすくなります。
睡眠リズムが乱れていると、復職までにリズムを直すのが大変です。
代わりに:
毎朝同じ時間に起き、日中は日光を浴びることを意識しましょう。
短い散歩だけでも効果があります。
なるべく仕事をしている時と同じリズム・日常生活を過ごしましょう
2. 仕事のメールやチャットを見続ける
なぜダメ?
「迷惑をかけているのでは」と不安が強まり、休養になりません。
代わりに:
休職中は仕事から完全に離れることが回復の近道です。
連絡が必要な場合は人事や産業保健スタッフ経由に任せましょう。
3. 医師に相談せず薬をやめる・通院を中断する
なぜダメ?
自己判断で薬をやめると再燃・悪化のリスクが高まります。
代わりに:
治療方針は必ず主治医と相談しましょう。
「薬を使いたくない」という希望も率直に伝えることが大切です。
そもそも休職を決めるのは主治医と産業医と会社です。
無断で通院をやめることは体調を治すための休養と矛盾するので気をつけてください。
4. 昼間からお酒を飲む
なぜダメ?
アルコールは睡眠の質を下げ、抑うつを悪化させます。
生活リズムも乱れ、依存のリスクもあります。
代わりに:
休職中こそ飲酒は控えるべきです。
リラックスは運動や入浴、呼吸法で代替しましょう。
5. 無理な人付き合いやアルバイト
なぜダメ?
「何もしないとダメだ」と無理に動くと体調が悪化します。
アルバイトは就業規則違反になる場合も。
代わりに:
散歩やストレッチなど負担の少ない活動から段階的に。
開始のタイミングは主治医と相談して決めましょう。
調子が良くなってきたら図書館などに通って勉強するのがおすすめです。
6. 「休職は悪いこと」と自分を責める
なぜダメ?
罪悪感がストレスを増やし、回復を遅らせます。
代わりに:
休職は会社を守る「安全装置」です。
長く働き続けるための投資と考えて、自分を責めずに休むことが大切です。
不安が強い場合は主治医に相談してください。
カウンセリングなどで自身の考えを整理するのも有効です。
7. 生活リズムを崩す行動全般(長すぎる昼寝・だらだら過ごすなど)
なぜダメ?
日中に長く眠ると夜の睡眠が浅くなり、さらに昼夜逆転につながります。
海外旅行も時差ボケになって生活リズムが崩れるのでダメです。
また、日中に何もしないと体は疲れないので睡眠の質は悪くなります。
代わりに:
昼寝をするなら30分以内に。
規則正しい生活リズムを意識することが復職の準備にもなります。
日中はなるべく活動をしましょう。
転職活動はどうする?
休職中に無理して転職活動を始めるのは負担になりますが、体調が整ったあとに将来を考えるきっかけとして取り組むのは前向きな選択肢です。
私は個人的に、主治医の立場として反対することはありません。
それぞれの主治医の先生に相談してみてください。
正しい休職の仕方を知ることが回復の第一歩
休職中に大切なのは「何をしないか」だけでなく、「どう休むか」です。
正しい休養を知ることで心身が回復し、復職後もスムーズに働けるようになります。
詳しくは以前の記事もあわせてご覧ください。
まとめ|休職は「回復のための時間」
昼夜逆転、昼間からの飲酒、仕事の確認、薬の自己中断などは回復を遅らせる
正しい休職をすれば、復職に向けた大切な準備期間になります
👉 詳しくは著書 『産業医が教える会社の休み方』(中公新書ラクレ) でも解説しています。
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Stay Fit Clinic 院長 薮野淳也
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