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長時間労働とパフォーマンス低下の悪循環を断ち切るには

  • 執筆者の写真: stayfitclinic
    stayfitclinic
  • 2025年8月4日
  • 読了時間: 3分

「長時間労働はつらい。でも、終わらないんです」


企業の面談やStay Fit Clinicでの外来でも、こんな声をよく聞きます。


  • 「仕事が多すぎて終わらないんです」

  • 「定時で帰るなんて無理ですよ」

  • 「朝から体が重くて、仕事に集中できない」


こうした長時間労働の背景には、2つの原因があると考えています。


長時間労働
長時間労働は適応障害の原因になります

「仕事が多すぎる」VS「体調が悪くて進まない」


まずひとつは、純粋に仕事の量が多すぎる場合


これは業務設計やマネジメント、人員体制などの組織的な課題です。チーム全体が忙しくて、メンバー全体が長時間労働の常連ということはよくあります。


そしてもうひとつが、体調が悪くてパフォーマンスが上がらず、結果的に長時間労働になってしまう場合です。


ここを見落とすと、いくら業務を調整しても「終わらない」「集中できない」といった問題が解決しません。


どちらが先か?──“ニワトリ・タマゴ問題”のように見えるけれど


確かに、仕事量が多いから体調を崩すのか。


それとも、体調が悪いから仕事が終わらないのか。


これは“ニワトリとタマゴ”のような議論に思えるかもしれません。


でも私は、産業医として数多くの事例を見てきて思うのです。


体調が悪いと、まず生産性が下がる。


結果的に仕事が終わらず、負のスパイラルに入っていく。


だからこそ、まず「体調」と「環境」を整えること


  • しっかり眠れていますか?

  • ちゃんと食べていますか?

  • 疲労感は残っていませんか?


体調が悪いまま頑張り続けても、成果は出にくく、ミスも増え、自己肯定感も下がっていきます。


そしてこれは個人だけの問題ではありません。


組織としても、まず“働ける状態”を整える支援が必要です。


ステップ1:自分の体調を整える


睡眠・食事・運動、まずは基本の生活習慣を見直しましょう。


一見遠回りのようで、実は最も即効性がある改善策です。


もし自分自身で整えることに限界があるのであれば、医療機関の受診をお勧めします。


睡眠薬、漢方薬、カウンセリングなど適切なサービスを使うことによって問題解決をしてくれるでしょう。


そして何より、現在の状況で働き続けていいのかを適切に判断してくれるはずです。


ステップ2:相談できる相手を持つ


体調不良や業務負荷については、遠慮せずに産業医や上司、人事に相談しましょう。


「無理をしてでもやり切る」は美徳ではなく、組織リスクです。


労働安全衛生法では時間外労働が月80時間以上の従業員に、産業医面談を提案しなくてはいけないとされています。


最近は月60時間以上の残業で必ず保健師面談を設定するなど、企業によっては厳しく管理されていることがあります。


ステップ3:チームや組織の構造に目を向ける


体調が整ってきたら、次は業務設計やチームの問題にも目を向けてみましょう。


“個人の問題”から“組織の改善”へと視点を広げると、周囲も変わり始めます。


私が思うに、チームや組織に介入していくのが人事部であったり代表の仕事であると考えています。


おわりに


「仕事が終わらない」という悩みの裏に、


「体調が整っていない」サインが隠れていることは珍しくありません。


まずは、自分の身体と心の声を聞いてあげてください。


そして、整ってきたら、チームや職場環境の改善に一歩踏み出してみましょう。


すべての働く人が、健康的に仕事を続けられる社会を目指して。


Stay Fit Clinic 院長

薮野淳也


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